ハイサイ!ちゅんたいちょーです!今回は釣り糸についてです。釣り糸(ライン)は、釣りをする上でとても重要です。状況や目的に応じて適切な種類を選ぶことが、釣果を左右する大きな要因となります。
釣り糸にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴やメリット、デメリットがあります。今回は、釣り糸の種類と、その使い分け方について詳しく説明します。
ナイロンラインの特徴
ナイロンラインは、釣りにおいて最も一般的で広く使用されているラインの一つです。ポリアミドという化学合成繊維で作られた釣り糸です。
初心者からベテランまで、幅広い釣り人が使っており、特にコストパフォーマンスの高さや使い勝手の良さで人気があります。
ナイロンラインのメリット
1. 高い伸縮性
ナイロンラインの最も大きな特長は、高い伸縮性です。伸縮性とは、引っ張られた際に伸びる能力を指し、魚がエサを咥えてから竿に伝わるまでの衝撃を緩和してくれる効果があります。このため、魚が食いついた瞬間にラインがピンと張って切れてしまうリスクを軽減でき、ファイト時に魚の急な動きに対応できます。
- 利点:魚がエサを食った際や、ファイト中の衝撃を吸収し、糸が切れにくい。魚が強く引っ張る可能性のある大型魚狙いに最適。
2. コストパフォーマンスが高い
ナイロンラインは他のライン(フロロカーボンやPEライン)に比べて安価で入手できるため、コストパフォーマンスが非常に優れています。初心者が最初に揃える釣り道具としても最適です。
- 利点:手頃な価格で大量に購入でき、頻繁にラインを交換する必要がある釣りでも経済的。コストを抑えつつも多様な釣り方に対応したい場合。
3. 扱いやすい柔軟性
ナイロンラインは柔らかくてしなやかなので、扱いやすい点が大きなメリットです。特にキャスト(投げる動作)の際にスムーズに出て行くため、初心者でもトラブルが少なく、快適に釣りを楽しむことができます。
- 利点:スピニングリールやベイトリールでのキャストがしやすい。頻繁にキャストするルアーフィッシングやエサ釣り。
4. 耐候性
ある程度の紫外線や水に対する耐久性がナイロンラインにはあります。もちろん、長期的に使用すれば劣化しますが、特別なケアをしなくても一定期間は問題なく使えます。また、淡水や海水でも使用でき、ほぼすべての釣り環境で対応可能です。
- 利点:日常の釣りで気にせず使える耐久性。淡水や海水、渓流、湖、海岸などの幅広い釣り場で利用可能。
ナイロンラインのデメリット
1. 紫外線や水による劣化
ナイロンラインは紫外線や水分に長時間さらされると劣化します。特に紫外線はナイロンの強度を徐々に低下させ、使用頻度や保管状況によっては数ヶ月でラインが弱くなります。また、水分を吸収するため、使用後は放置せずしっかりと乾かすことが必要です。
- 問題点:長時間日光にさらされると強度が低下し、頻繁に交換が必要になる。
- 対処法:使用後は乾燥させ、直射日光の当たらない場所に保管する。
2. 感度が低い
ナイロンラインは伸縮性が高い一方で、感度が低いというデメリットがあります。伸縮性があるため、魚がエサに食いついた瞬間の微細なアタリを感じにくいことがあります。特に、アタリが小さい魚や繊細なルアー操作が必要な場面では、フロロカーボンやPEラインに比べて劣るとされています。
- 問題点:魚がエサを食った瞬間の感触が曖昧になりやすい。
- 対処法:ラインテンションをかけ続けたり、竿先の動きでアタリを取る技術を身につける。
3. 低い耐摩耗性
岩場や海底の障害物、牡蠣などの鋭利なものに対しては傷がつきやすく、切れやすいです。根掛かりや障害物の多い場所での釣りでは注意が必要で、定期的にラインの状態を確認し、傷がついた場合は交換することが推奨されます。
- 問題点:障害物に触れると傷がつきやすく、ラインブレイクの原因となる。
- 対処法:フロロカーボンリーダーを使用する、ラインの状態を定期的にチェックして早めに交換する。
ナイロンラインの使い方
1. エサ釣りでの使用
ナイロンラインの伸縮性とコストパフォーマンスは、エサ釣りに最適です。エサ釣りでは、魚がエサを咥えてから引くまでの間、ラインがしっかりと伸びてショックを吸収することで、魚が違和感なくエサを飲み込みやすくなります。
2. ルアーフィッシングでの使用
ナイロンラインの柔軟性は、ルアーフィッシングにも向いています。特にトップウォータープラグやバイブレーション系のルアーを使う釣りでは、ナイロンラインが適しています。ラインの浮力と伸縮性により、魚の急な引きにも対応でき、ファイト中にラインブレイクのリスクが少なくなります。
3. 初心者向けの使い方
ナイロンラインは初心者にとって扱いやすい釣り糸です。ラインが柔らかいため、キャスト時に絡まりにくく、操作がしやすいです。また、伸縮性のおかげで、ファイト中に糸が突然切れる心配が少なく、魚を逃しにくいです。さらに、ナイロンラインは他のラインに比べて価格が手頃なので、最初の釣り道具を揃える際にも負担が少なく、ライン交換も頻繁に行えます。
ナイロンラインを使用する際の注意点とコツ
1. ライン交換のタイミング
ナイロンラインは使い続けると紫外線や摩耗で劣化していくため、適切なタイミングでの交換が重要です。具体的には、約数回の釣行ごとにラインの状態を確認し、特に太陽の下で長時間使った場合や、魚とのファイトで大きな負荷がかかった場合は、ラインの表面に傷や色の変化がないかをチェックしましょう。
2. ドラグ設定の調整
ナイロンラインは伸縮性があるため、ドラグ(リールのブレーキ機能)を少し緩めに設定することが推奨されます。これにより、魚が急に走った際にもラインが切れるリスクを最小限に抑えることができます。特に大型の魚を狙う際は、ドラグ設定が釣果に直結するので、常に注意が必要です。
フロロカーボンラインの基本的な特徴
フロロカーボンラインは、ポリフッ化ビニリデンという素材で作られています。この素材は、水中での透明度が高く、光の屈折率が水に近いため、魚にラインが見えにくいという特性があります。特にルアーフィッシングや繊細な釣りにおいて多くの釣り人から支持されています。
ナイロンラインやPEラインとは異なる特性を持ち、特に耐摩耗性や感度に優れた特徴があります。
フロロカーボンラインのメリット
1. 高い透明度と魚に見えにくい
フロロカーボンラインの最も大きな特徴は、その透明度です。水中での光の屈折率が水とほぼ同じため、魚にとってラインがほとんど見えないという利点があります。特にクリアウォーター(透明度が高い水域)や、魚がラインを嫌うような状況で非常に効果的です。
- 利点:魚がラインに警戒しにくい。透き通った水の中や、警戒心の強い魚を狙う場面で有効。
2. 優れた耐摩耗性
フロロカーボンラインは、ナイロンラインと比較すると硬く、耐摩耗性に優れています。このため、岩場などで釣る時にも、ラインが簡単に擦り切れることなく耐えることができるため、引っ掛かりやすい場所や、歯が鋭い魚とファイトする場合でも安心して使えます。
- 利点:根掛かりや鋭い歯を持つ魚とのファイトでも切れる心配が低い。
3. 感度が高い
フロロカーボンラインはナイロンラインと比較すると伸びにくく、感度がとても高いです。これにより、魚がエサやルアーに触れた瞬間や、微細なアタリを手元で感じることができ、特に繊細なアクションが求められる釣りにおいて有利です。
- 利点:微細なアタリや地形の変化を感じ取りやすい。
4. 水分を吸収しない
フロロカーボンラインは、ナイロンラインと異なり水分を吸収しないため、使用中に水に触れても劣化しにくいという特徴があります。水中でも形状が安定しており、ナイロンラインのように時間が経つにつれて強度が低下することが少ないため、耐久性が高くなっています。
- 利点:水分吸収による強度低下がなく、長期間の使用が可能。頻繁にラインを交換せずに、長時間釣りをする際に便利。
5. 沈む性質がある
フロロカーボンラインはナイロンラインやPEラインに比べて、比重が重いため、水中で自然に沈みます。この特性は、特に沈めて釣る方法や、ボトムを狙った釣りにおいて非常に有利です。ラインが浮かないため、ルアーや仕掛けを効率よく沈めることができます。
- 利点:仕掛けやルアーをしっかり沈めたい時に有効。ボトムフィッシングやディープゾーンで使える。
フロロカーボンラインのデメリット
1. ナイロンに比べて硬く扱いづらい
フロロカーボンラインはナイロンラインよりも硬いため、扱いにくさを感じる場合があります。特に、巻き癖がつきやすく、リールからラインを放出した際に絡みやすいことがあります。また、キャストがナイロンラインほどスムーズではないため、投げ釣りではトラブルが起きやすいです。
- 問題点:硬さゆえにラインの癖がつきやすく、扱いが難しい。
- 対処法:スプールに巻く際には注意し、定期的にラインを張り直して癖を取る。
2. 伸縮性が低いため、ショックを吸収しにくい
フロロカーボンラインは伸縮性がほとんどなく、ナイロンラインのように魚の急な引きに対してショックを吸収する能力が低いです。これにより、魚が暴れた際にライン切れが発生しやすく、特に大型魚や急な動きをする魚とのファイトでは注意が必要です。
- 問題点:伸縮性が低いため、魚の急な引きでラインが切れやすい。
- 対処法:ドラグを緩めに設定し、急な負荷がかからないようにする。
3. 価格が高い
フロロカーボンラインはナイロンラインやPEラインに比べて価格が高い傾向にあります。そのため、頻繁にラインを交換する釣りではコストがかさむことがあり、初心者や予算に制限のある釣り人にとっては負担になることがあります。
- 問題点:ナイロンやPEラインに比べて高価。
- 対処法:リーダーとして使用することで、コストを抑えながらフロロカーボンのメリットを享受する。
4. キャスト性能が低い
フロロカーボンラインは硬くて重いため、キャスト性能がナイロンラインやPEラインに劣ります。特に遠投する際には、ラインの硬さと重さがキャストの距離や精度に悪影響を及ぼすことがあります。
- 問題点:キャストの距離や精度が落ちる可能性がある。
- 対処法:キャスト時のテンションを調整し、リールのスプールに適切にラインを巻く。
フロロカーボンラインの使い方
1. リーダーとしての使用
フロロカーボンラインは、PEラインと組み合わせてリーダーとして使われることが多いです。PEラインは高い感度を持つ反面、耐摩耗性が低いため、フロロカーボンラインをリーダーとして結びつけることで、根掛かりや障害物によるラインブレイクを防ぎつつ、感度の良い釣りを行うことができます。
2. ボトムフィッシングでの使用
フロロカーボンラインの沈む特性を活かして、ボトムフィッシング(底釣り)に活用します。比重が重いため、ルアーやエサを自然に底まで沈めることができ、底にいる魚を狙いやすくなります。
PEラインの基本的な特徴
PEラインは、近年よく使われるラインで、特にルアーフィッシングやオフショアフィッシングなど、様々なシチュエーションで使われています。
PEラインは「ポリエチレン」という素材から作られたラインで、ナイロンラインやフロロカーボンラインと比較しても、異なる特性を持っています。
PEラインは、非常に軽くて伸びがないため、アタリが取りやすいラインです。また、同じ太さのナイロンラインやフロロカーボンラインに比べて強度が格段に高く、非常に細いラインでも強い力に対して強度があります。
PEラインのメリット
1. 感度がとても高い
PEラインの一番の特徴は、ほとんど伸びがないことです。ナイロンラインやフロロカーボンラインは伸縮性があるため、魚がルアーやエサに触れた際の感触が弱まることがありますが、PEラインは伸びがないため、魚がルアーやエサに触れた瞬間の微細なアタリをダイレクトに手元で感じることができます。
- 利点:微細なアタリを感じ取りやすい。
2. 高強度
PEラインは、非常に強力な繊維で構成されており、強度が非常に高いです。特に、同じ太さのナイロンラインやフロロカーボンラインに比べて、数倍の強度を誇ります。これにより、細いラインでも大型の魚を釣り上げることが可能です。
- 利点:細いラインでも大物が釣れる。ルアーフィッシングやオフショアフィッシングなど、強度が求められる釣りで有効。
3. キャスト性能が高い
PEラインは非常に軽く、ライン表面の摩擦も少ないため、キャスト時に非常にスムーズに放出されます。これにより、ナイロンラインやフロロカーボンラインに比べて、キャスト時の飛距離が伸びるのが特徴です。
- 利点:軽くて飛距離が出る。遠投が必要なシチュエーションや、広範囲を探る釣りに最適。
4. 軽量で水中抵抗が少ない
PEラインは非常に軽量で、水中に沈む際の抵抗がほとんどありません。これにより、流れの速い場所でもラインが水に引っ張られず、仕掛けやルアーが狙った場所にしっかり届きます。特に、強風や潮流の強い場所での釣りにおいては、PEラインの軽さが大きな利点となります。
- 利点:風や潮の影響を受けにくい。風が強い日や、流れが激しいポイントでも扱いやすい。
5. 寿命が長い
PEラインは、ナイロンラインやフロロカーボンラインに比べて、紫外線や水による劣化が少ないため、長期間使用できるという特徴があります。ナイロンラインは時間が経つと劣化してしまいますが、PEラインは適切なメンテナンスをすれば、より長持ちします。
- 利点:頻繁にライン交換をしなくても良い。
PEラインのデメリット
1. 耐摩耗性が低い
PEラインは耐摩耗性が低いため、岩場や障害物が多い場所での使用には不向きです。特に、岩や鋭利な物に擦れると簡単に切れてしまうため、障害物が多い釣り場ではラインブレイクのリスクが高くなります。
- 問題点:岩場や障害物に弱い。
- 対処法:フロロカーボンリーダーを使用して耐摩耗性を補う。
2. 伸縮性がなくショック吸収が弱い
PEラインは伸縮性がないため、魚が急に引いた時や、ファイト中にショックを吸収しにくいです。特に、大型の魚が暴れた際にラインが切れやすいというデメリットがあります。このため、ドラグ設定やリーダーを使った工夫が重要です。
- 問題点:魚の急な引きに対応しにくい。
- 対処法:ドラグを適切に設定し、ショックリーダーを使用することで対応する。
3. 結び目が解けやすい
PEラインは滑りやすく、結び目が緩みやすいという性質があります。そのため、ナイロンラインやフロロカーボンラインに比べて、結び方に注意が必要です。特に強度の高いノットを使って結ばないと、魚とのファイト中に結び目が解けてしまうことがあります。
- 問題点:ノット(結び目)が解けやすい。
- 対処法:PEライン専用の結び方(FGノットなど)を使用する。
4. 価格が高い
ナイロンラインやフロロカーボンラインと比較すると価格が高めです。特に、質の良いPEラインはコストがかかるため、ラインの頻繁な交換が必要な釣り人にとっては負担が大きくなります。
- 問題点:高価でコストがかかる。
- 対処法:長期的なコストを考えて購入し、手入れをしっかりする。
PEラインの使い方
1. リーダーとの組み合わせ
PEラインは感度が高く強度もありますが、耐摩耗性に劣るため、リーダーと組み合わせて使うことが一般的です。特に、フロロカーボンリーダーやナイロンリーダーを先端に結びつけることで、障害物に強くなり、ラインブレイクのリスクを軽減します。
2. 適切なノットで結ぶ
PEラインは結び目が緩みやすいため、専用のノットで結ぶことが重要です。FGノットやPRノットは、PEラインを使用する際に最適な結び方として知られており、強度が高く、滑りにくい特徴があります。
3. ドラグ設定の調整
PEラインは伸びがないため、魚が急に引いた際にラインが切れることを防ぐために、ドラグ設定を適切に調整することが重要です。魚が引いた時にドラグが適切に作動しないと、強い負荷がかかり、ラインが切れてしまいます。
ハイブリッドラインの基本的な構造
ハイブリッドラインとは、異なる素材を組み合わせて作られた釣りラインのことで、ナイロンとフロロカーボンを組み合わせたものなどが存在します。
それぞれの素材の長所を活かし、短所を補うことができます。ハイブリッドラインは、特定の状況でのパフォーマンスを向上させたい釣り人にとって魅力的な選択肢となっています。
ハイブリッドラインは、一般的に次のような形で構成されています。
- コア素材(内側):ナイロンなどの柔軟で伸縮性がある素材。
- 外層素材(外側):フロロカーボンなどの耐摩耗性や透明度が高い素材。
これにより、強度と感度を確保しつつ、伸縮性や耐摩耗性をバランス良く組み合わせたラインとなります。
ハイブリッドラインのメリット
1. 耐摩耗性と感度のバランスが良い
ハイブリッドラインの最大の特徴は、耐摩耗性と感度のバランスが取れていることです。外層にフロロカーボンを使うことで、障害物や岩場での耐摩耗性を高め、ナイロンなどを内側に使用することで、柔軟性や感度を確保しています。
- 利点:障害物が多い場所でも、ラインブレイクのリスクが少ない。岩場やリーフエリア、障害物が多い釣り場で有効。
2. 伸縮性と強度の組み合わせ
ナイロンのように柔軟で伸びがある素材を使用することで、ハイブリッドラインはショック吸収能力を持ちます。これにより、魚が急に引いた時のラインブレイクを防ぐことができます。また、フロロカーボンの強度が加わることで、引張強度も向上しています。
- 利点:ショックを吸収しつつ、強度も高い。大物とのファイトや、引きが強い魚種をターゲットにした釣りに有効。
3. 透明度が高く、魚に気づかれにくい
フロロカーボンは水中での透明度が高いため、魚に気づかれにくいラインです。特に、クリアウォーターや透明度の高い海での釣りにおいて、魚に警戒されることが少なくなります。これにより、プレッシャーの高い釣り場でも、ハイブリッドラインは有利に働きます。
- 利点:透明度が高く、警戒心の強い魚にも有効。
4. 扱いやすく、汎用性が高い
ハイブリッドラインは、ナイロンやフロロカーボンの持つ扱いやすさを引き継いでいます。ナイロンの柔軟性やPEの感度を持ちつつ、フロロカーボンの耐摩耗性も併せ持っているため、初心者でも扱いやすいです。また、様々な釣りスタイルに対応できる汎用性の高さが魅力です。
- 利点:初心者でも使いやすい。ルアーフィッシング、エサ釣りなど、幅広い釣りに使える。
ハイブリッドラインのデメリット
1. 特化した性能が裏目に出る
ナイロンやフロロカーボンなどの素材のメリットを組み合わせているため、汎用性は高いですが、特定の状況においては、それぞれの単一素材のラインに劣ることがあります。たとえば、感度重視の釣りではPEラインが優れており、岩場などではフロロカーボンラインが有効です。
2. ラインの太さが問題になることがある
ハイブリッドラインは、複数の素材を組み合わせているため、単一素材のラインに比べてやや太くなることがあります。これにより、キャスト時の空気抵抗が増えたり、水中での抵抗が大きくなったりすることがあるため、遠投や繊細な釣りではデメリットとなることがあります。
3. 素材による経年劣化
ハイブリッドラインは、ナイロンのように紫外線や水に対して劣化しやすい素材を含んでいる場合があります。これにより、フロロカーボンやPEラインよりも短期間で劣化してしまうことがあります。定期的な交換が必要になる点は、注意が必要です。
ハイブリッドラインの使い方
1. リーダーとの組み合わせ
ハイブリッドラインは、特に耐摩耗性や透明度を重視した釣りで使用されますが、障害物が多いエリアや強い潮流がある場所では、さらに耐摩耗性を高めるためにフロロカーボンリーダーを併用することが効果的です。これにより、ラインの弱点を補いながら、強度と感度を保つことができます。
2. ドラグ設定の調整
ハイブリッドラインは、伸縮性を持ちながらも強度が高いため、適切なドラグ設定を行うことでラインブレイクを防ぐことが重要です。特に、伸縮性の高いナイロンが含まれている場合は、ドラグを緩めに設定することで、魚の引きを吸収しやすくなります。
3. 適切なノットで結ぶ
ハイブリッドラインは、複数の素材を使用しているため、適切なノットを選ぶことが重要です。ナイロンやPEに適したノットを使用しないと、結束強度が弱くなることがあるため、慎重にノット選びを行いましょう。PEラインに適したFGノットや、ナイロンに適したユニノットなどを使用するといいかもしれません。
ワイヤーハリスの基本的な特徴
ワイヤーハリスは、主に歯が鋭い魚や強力な引きを持つ魚を釣る際に使われる、金属製のハリスです。一般的に、ステンレス、チタンなどの素材で作られており、特定の魚種を狙う釣りにおいて重要な役割を果たします。
ワイヤーハリスはその強度や耐摩耗性から、最も切れない糸と言ってもいいくらいですが、価格が高かったり、ナイロンハリスやフロロカーボンハリスに比べて、食いが悪かったりする特徴もあります。
ワイヤーハリスのメリット
1. 鋭い歯を持つ魚に対する高い耐切断性
ワイヤーハリスの最大のメリットは、鋭い歯を持つ魚でも簡単に切れない耐切断性です。サメ、サワラ、カマス、タチウオなどの魚は非常に鋭い歯を持っており、通常のナイロンラインやフロロカーボンラインでは簡単に切られてしまいますが、ワイヤーハリスならそれを防ぐことができます。
2. 耐摩耗性が高い
ワイヤーハリスは金属製のため、通常のラインよりも耐摩耗性が非常に高いです。特に、岩や貝殻が多い海底や障害物が多い釣り場で使用すると、通常のラインよりも長持ちし、ブレイクのリスクを大幅に減らすことができます。
- 利点:障害物が多いエリアでの耐摩耗性が高い。岩場やリーフエリア、障害物の多い場所で有効。
3. 引張強度が高い
ワイヤーハリスは通常のラインよりも強い引張強度を持っており、大型の魚や強い引きにも耐えることができます。特に、海釣りやオフショアフィッシングで大型の魚を狙う際には、ワイヤーハリスの強度が大きなメリットとなります。
- 利点:大物とのファイトでも切れにくい。マグロ、カジキ、サメ、ガーラなど、大型魚とのファイトに有効。
4. 絡まりにくい
ワイヤーハリスは硬さがあるため、他のラインやリーダーと比べて絡まりにくいという特徴があります。これにより、仕掛けが複雑な釣りや、キャスト時にラインが絡むリスクを減らすことができます。
- 利点:キャストやリトリーブ時のトラブルが少ない。
ワイヤーハリスのデメリット
1. 柔軟性が低く、アクションに影響が出やすい
ワイヤーハリスはナイロンやフロロカーボンに比べて硬いため、ルアーやエサの自然なアクションに影響を与えることがあります。特に、繊細なアクションを必要とする釣りでは、ワイヤーハリスが魚の食いつきを減少させる可能性があります。
2. 視認性が高く、警戒心を持たれる可能性
ワイヤーハリスは金属製であるため、ナイロンやフロロカーボンと比べると魚に見えやすく、水中での視認性が高くなります。警戒心の強い魚や、クリアウォーターでの釣りでは、ワイヤーハリスが原因で食いが悪くなる可能性があります。
3. ノットが難しい
ワイヤーハリスは通常のラインよりもしっかりとした結束を行わないと、強度が落ちてしまう可能性があります。専用の器具を使い、クリップをしっかり締めて結束することが一般的ですが、手間がかかるため、結束に慣れていない釣り人にとっては少し面倒です。
4. コストが高い
ワイヤーハリスはナイロンやフロロカーボンよりも高価であることが多く、頻繁に使う場合には、コスト面での負担が大きくなる可能性があります。オススメなのはインターネットなどで数十メートルから数百メートル巻かれたものを購入することで安く済みます。
ワイヤーハリスの使い方
1. 歯の鋭い魚を狙う釣り
ワイヤーハリスは、歯が鋭くて強力な魚を狙う場合に使用されます。サメやサワラ、バラクーダやタチウオなどは歯でラインを切ってしまうことが多いため、ワイヤーハリスを使用することで切断を防ぐことができます。通常のナイロンやフロロカーボンではこうした魚を安全に釣ることが難しいため、ワイヤーハリスは必須のアイテムとなります。
2. 大物魚とのファイトでの使用
大型魚とのファイトでは、ワイヤーハリスの強度が活かされます。通常のラインでは切れる可能性がある状況でも、ワイヤーハリスは高い耐摩耗性と引張強度で、大型魚との長時間のファイトにも耐えられます。沖縄では夜釣りでの大型タマンやガーラなどに有効です。
まとめ
一口にラインと言っても色んな種類があり、それぞれの釣り場で有効に使うことで、力を発揮できるものと思います。初心者にはラインを結ぶというのは難しい部分もありますが、一度、覚えてしまうと自分で仕掛けを作る楽しみも広がり、より素晴らしい時間が過ごせると思います。釣りは創意工夫なので色々な仕掛けにチャレンジしてみてね。
それじゃあ
今日も見てくれてありがとうね~
◆YouTube【ちゅんたいちょーのうきうき釣りらんど】も合わせてご覧ください。
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