沖縄のイザリ漁でモリ突きにチャレンジ!夜のリーフは生き物パラダイス

イザリ


ハイサイ!ちゅんたいちょーです!今回はイザリ漁に行ってきました。イザリとは夜間に潮干狩りをすることです。夜になるとお魚が寝ていたり色んな生き物ががっさいがっさい出てきます。そんなイザリ漁をご紹介したいと思います。

◆YouTube【ちゅんたいちょーのうきうき釣りらんど】でもモリ突きをご覧頂けます。

イザリとは?

イザリとは大潮干潮時の夜間にリーフ周辺やイノーと呼ばれるサンゴ礁の浅瀬で潮干狩りなどをすることです。

主に沖縄、奄美地方で伝統的に行われています。島によって呼び方は違いますが方言で「イジャイ」と言います。イザリは夜間に行うため、夜行性の生き物や寝ているお魚などを獲ることが出来ます。

潮干狩りの他に釣りも楽しむことが出来ます。リーフの割れ目などに落とし込み釣りをすると夜行性のイットウダイ科やテンジクダイ科のお魚が釣れます。

またリーフからエギングするとスレてない大型のイカが喰ってくるので一度チャレンジするのも面白いかもしれません。

リーフとは?

リーフとはサンゴ礁のことで主に島の周りを環状に取り囲んで形成されています。潮が引くことで普段は水没しているリーフに歩いて渡ることが出来ます。

リーフには多数のサンゴが群生しており、素晴らしい景観が広がります。

リーフがある所は白波が立っており、リーフを境に深い外海と浅い内海に分かれます。リーフ内側の浅いエリアを沖縄では「イノー」と呼びます。

イノーは専門用語で礁池「しょうち」と言い、多くの魚の他にカニやエビ、ウニやナマコと言った様々な生き物の楽園となってます。

また、イノーは魚の産卵場やエサ場でもあるため、開発により埋め立てられると環境が悪化します。

イザリのシーズン

冬は夜間に大きく潮が引くため、11月〜3月頃までがオススメです。その中でも大潮の日を選ぶことが大切です。

シーズンとは言え、小潮の日はあまり引かないのでリーフに渡ることは難しくなります。

また、ポイントにもよるので一概には言えませんが、冬以外の季節でも夜間に浅瀬で遊ぶことは可能です。

イザリの装備品

夜間に行うのでライトが必須アイテムです。以前は懐中電灯などを使用しましたが、近年は強力なヘッドライトが普及したので非常に便利です。

ヘッドライトだと両手が使えるため、現場で動きやすいです。ただ、安価な物は明るさが足りない場合があるので、少なくとも350ルーメン以上のものがオススメです。
※ルーメン(lm)とは明るさの単位で数値が高いほど明るい。

たいちょーはGENTOS(ジェントス)シリーズを長年愛用しています。商品によってルーメン数は様々で明るいに越したことはないですが、あまりにも明るい商品だと電池消耗が早いので連続使用時間なども見て購入すると良いでしょう。

衣服としては防寒対策をしっかりして、足元は長靴よりウェーダーを着用した方が安心です。重要なのがウェーダーの靴底なんですが、フェルト状のものが滑りにくいのでオススメです。

獲物を捕まえるためのカニハサミやモリ、獲物を入れるバケツやスカリなどがあると便利です。必要最低限の道具を持つ方が動きやすく安全です。

イザリの注意点

夜間に海に入るので危険も伴います。深みに落ちたり、満ち潮で陸地に戻れなくなったりする可能性もあります。ポイントによっては迷路のようになっており、複雑な場所は注意が必要です。

潮見表をチェックすると共に風向きにも注意を払いましょう。真正面から強風が吹く場合は大潮でも波が戻され、思ったより潮が引かないです。干潮の2時間前くらいには現場入りし、余裕を持って帰るようにしましょう。

猛毒のオニダルマオコゼヒョウモンダコなど危険生物もいます。

刺したりはしませんが、食べたらヤバい猛毒のウモレオウギガニスベスベマンジュウガニなども生息しています。分からない生き物は触らないようにしましょう。

また、漁業権を持っていないと獲ってはいけない獲物もいます。

  • サザエ、シャコガイ、ヤコウガイ、マガキガイ、タカセガイなどの貝類
  • タコ、イセエビ、ゾウリエビ、セミエビ、ナマコ、シラヒゲウニなどの水産動物
  • ヒトエグサ、ヒジキ、モズクなどの海藻類

これらは漁業権を持っていない人が獲ると罰せられるので注意しましょう。詳しくは県や海上保安庁のHPで確認するようにしましょう。

いざ、出撃!

今回は沖縄本島中部の西海岸に出撃。こちらはリーフが岸から近く、歩きやすいポイントになります。水はクリアでサンゴもあり、水溜りやリーフ亀裂などもあります。

しばらく歩いているとウミウシやヒトデなど様々な生き物に遭遇します。

食べれそうな魚が寝ているので、モリで仕留めていきます。魚は夜間に寝る昼行性と夜行性、そして昼も夜も活動している3タイプいます。狙うのは昼行性で寝ている魚です。

サンゴの隙間に寝ているので、狙いを定めてモリで一突きにします。身がボロボロになるので頭を狙うようにしましょう。

ハリセンボンは起きてますが夜間は寝ぼけて動きがゆっくりなので簡単に捕まえられます。

ハリセンボン類は沖縄ではアバサーと呼び、主に汁物にして食されます。針が千本あるかと思いきや、実際は約350本ほどです。

そして、この日最大の獲物、イラブチャーを発見!イラブチャーはブダイのことでオスは青や緑なのに対してメスは茶や赤、黄といった地味な色をしています。

しっかりとモリのゴムを引き、狙いを定めて…ぶすりんこ!!

しっかりとクリーンヒット!
美味しい獲物をゲット出来てラッキーでした。イラブチャー類はサンゴの隙間に寝ており、モリ突きで仕留めることが出来ます。

ちなみに発射装置を有するモリ、いわゆる「水中銃」などは漁業権がないと使用出来ませんので気をつけましょう。

獲物を調理

今回はモリ突きで様々な魚をゲットしました。ハリセンボンは汁物にして、その他は天丼と骨せんべいにします。

ハリセンボンは皮を剥いで内臓を取り除きます。肉量は少なく、顎の筋肉と胴体に少し肉があります。

煮詰めてアクを取り除き、味噌で味を整えます。今回はアサリも一緒に使いました。

身は骨を取り除き、天ぷらにします。

骨は油で揚げて骨せんべいに。ちなみに米油を使うと油酔いしにくく、とても食べやすいです。揚げ物が苦手な方は試してみて下さい。

完成!

アバサー汁はダシが出ており、身はクセもなく美味しいです。

天ぷらは天丼にして頂きました。作りたては最高です。

骨せんべいはカルシウムも補給出来て、最高の栄養おやつです。

まとめ

今回は沖縄の伝統漁「イザリ」をご紹介しました。リーフは楽しい反面、危険も伴いますので単独で出かけるのは控えて、慣れている人と行くようにしましょう。

それじゃあ

今日も読んでくれてありがとうね〜

コメント

  1. kk より:

    詳しく書いてあって、勉強になりました!
    夜の海は危険もたくさんあるんですね!😱

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