ハイサイ!ちゅんたいちょーです!今回は沖縄の三大高級魚の一つ、マクブの釣り方を徹底解説します!マクブは様々な方法で釣れますが、沖縄では一般的に打ち込み釣りで狙います。
高級魚ゆえに食べても美味しいですが、トルクのある引きで釣り人を魅了します。そんな釣ってよし、食べてよしのマクブをみんなも釣ってみよう!
マクブとは?
マクブは和名でシロクラベラと言い、沖縄の方言ではマクブと言います。マクブはベラ科の一種で、主に熱帯や亜熱帯のサンゴ礁に生息しています。日本では南西諸島、国外では西太平洋、オーストラリアの西岸、北西岸に分布しています。
砂底で所々、サンゴや岩があるところに多く、浅瀬やテトラ際などにも入ってきます。たまに足元から巨大なマクブを見かけることがあり、驚かされます。
鮮やかな体色と丸っこい体が特徴的で、肉質は白身で美味しいお魚です。オスは鮮やかな青緑色でメスは黄色みが強い体色になります。
ベラ科の中では大きくなり、全長は1m以上に達するとされます。沖縄の釣り界では80cm前後が最大のようです。ちなみに沖縄県記録は83cm、10.7kgです。 ※2024.10月時点
マクブの釣り方
マクブはルアー、打ち込み、ウキ釣りなど様々な方法で狙うことが出来ます。沖縄では打ち込み釣りで狙うのが人気です。引きも強いため、タックルはある程度頑丈なものを準備しましょう。
竿は磯竿5号やタマン竿などを使い、リールは5000番~8000番をセット。PE4~6号、リーダーは30号前後がオススメです。
マクブは甲殻類や軟体動物などを捕食しているので、エサはカニやシガヤーダコなどを使用します。エサは新鮮なものが良いですが、カニやシガヤーダコは現場ですぐに捕獲するのは難しいので、冷凍エサを準備すると良いでしょう。
テトラ際や石畳に張り付いているカキなどの貝類をかじり取ってる姿をよく見かけるので、竿が2本以上ある時は、1本は遠投、もう1本は足元に打ち込むのも一つの手です。
マクブのポイント
マクブはどこにでもいるという訳ではなく、ある程度生息域が限られているお魚になります。発達したサンゴ礁や岩礁帯より、砂地で所々サンゴや岩などがあり、カニや貝類などが多く生息している場所にいます。
沖縄本島において、西海岸では国頭辺士名周辺、屋我地島周辺、本部周辺、宜野湾から那覇にかけて。東海岸では比較的全域で狙えます。ポイントを探すのも釣りの楽しみの一つですから色々と研究するのも面白いかもしれません。
当たり前ですが、釣り場では必ずゴミは持ち帰りましょう。
いざ、実釣!
今回のポイントは沖縄本島北部の東海岸。砂浜から突端が伸びており、先端から狙ってみたいと思います。
水深は1.5m~2m前後。ポイントの横は河口となっており、多少の濁りが入っています。海底は砂地メインで所々にサンゴや岩が点在します。
今回は3本竿を出して狙ってみました。
リール | 道糸 | リーダー | |
磯竿5号 | 6000番 | PE6号 | ナイロン30号 |
磯竿5号 | 8000番 | PE6号 | ナイロン30号 |
石鯛竿24号 | SeaLine 40HSD | PE8号 | ナイロン30号 |
エサはカニを用意。今回は、前日に捕獲して冷凍保存したものを使います。カニの掛け方に正解はないですが、ウニ通しを使ってセットするとライン絡みが軽減され、釣果に繋がります。
片方の足ともう片方の上から3番目の足を落として丁寧にセット。ふんどしも落とすと良いでしょう。カニは固いのでエサ取りに強そうですが、場所によっては簡単にエサ取りにやられてしまいます。
エサ取りが少ないポイントは2時間経ってもそのままですが、早い所は20分程度で取られてしまいます。こまめにエサチェックしてマクブが通る際にしっかりエサがある状態にしておきましょう。
ハリスはワイヤーハリス半ヒロにムツ針の22号。
今回の針は外国製なので、日本のムツ針の大きさだと22号位に相当します。ハリスはナイロンでも良いですが、マクブは比較的警戒心なく食ってきますので、スレ対策で今回はワイヤーを使用しました。
針のサイズはエサの大きさに合わせてそれぞれ使い分けましょう。たいちょーはいつもムツ針の22号~24号を使用します。
ナイロンを使う際は30号前後を使うのが良いでしょう。細いと簡単に切られてしまうので、最低でも30号は使いたいです。
3本セット完了です。今回は夕マズメの時間と重なっており、期待が膨らみます。
とは言え、早々にはヒットしないだろうと油断していると真ん中の竿に前当たりナシの突然のヒット!
ぐんぐん竿が曲がってドラグが出ました!
急いでやり取り開始すると、ガリガリとラインが岩に擦れる感触が。。。
もたもたしていると切られるので、一気にゴリ巻き!!
ゴリ巻き!!!ゴリ巻き!!!!
やりました!グッドサイズのマクブです!
狙い通りの魚が投げてすぐにヒット!たまたま居着いていたようです。
計測すると43cm。大型ではないですが、食べるには丁度良いサイズ。
現在、沖縄県では全域で漁業者、遊漁者共に全長35cm未満のマクブの捕獲、所持、販売が禁止されています。これは資源保護の観点から産卵可能な大きさになるまでは捕獲しないようにするためです。
魚類の世界では成長するにしたがって、メスがオスに変わったりする「性転換」があります。マクブも小さい内は全部メスで、5歳で60cmを越える頃からオスに性転換するようになります。そして8歳で65cmを過ぎるとほとんどの個体がオスに性転換します。
よって、小さい個体数が減ると自動的にメスが少なくなり、産卵の機会が減少します。そうなってくると、漁獲高が減少してしまう可能性が出てきます。そのため、沖縄県では小さい個体が釣れてしまった場合は、リリースすることを呼びかけています。
ちなみに違反した場合は、1年以下の懲役、または50万円以下の罰金になるそうです。
よく見ると、唇皮一枚に針掛かりだったので上げられてラッキーでした。この日はこれにて日没となり、納竿になりました。
マクブは昼行性で夜間は寝るお魚です。なので、起きたての朝マズメや眠る前の夕マズメなどは活性が上がって喰いがいいです。
特におすすめは朝マヅメです。太陽が上がると同時に竿を投げてスタンバイしているのが理想的です。朝が得意なたいいんは是非、早起きして竿をぶん投げましょう!笑
マクブの美味しい食べ方
マクブの身質は白身で旨味と甘みがあり、どんな料理にも合います。
また、ベラ科特有の柔らかい身なので火を通しても固くならず、サラッとした口どけで食感も素晴らしいです。
今回はアラは後日みそ汁にして、せっかく鮮度が良いのでお刺身にします。
ウロコと内臓を取り除き、三枚におろします。
とても綺麗な色です。
マクブのお刺身の完成です!
マクブに感謝していただきます。寝かせていないのに身に旨味と甘味があり、程よい弾力。まさに沖縄の三大高級魚といったところです。ちなみに沖縄三大高級魚は、アカジン、アカマチ、マクブになります。
久々のマクブは最高でした。ごちそうさまでした。
まとめ
今回はマクブの打ち込み釣りについて解説しました。マクブは打ち込みで釣れるので、釣り初心者の方にも釣れるチャンスがある素敵なお魚です。しかも、食べても美味しいので一度釣れるとまた釣りたくなるお魚の一つです。そんなマクブをみんなもゲットしてみてね!
それじゃあ
今日も読んでくれてありがとうね~
◆YouTube【ちゅんたいちょーのうきうき釣りらんど】でもマクブ釣りをご覧頂けます。
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