南海のシガテラ毒に注意!厄介なシガテラ毒を解説!

シガテラ

ハイサイ!ちゅんたいちょーです!沖縄は最近梅雨入りしました。2024年の梅雨入りは平年より11日遅いそうです。最近ヤンバルに遠征したんですが、バラハタが2連続で釣れました。

バラハタは本来、美味しいお魚なんですが、大型はシガテラ毒化する場合があるため、注意が必要です。今回は沖縄で釣りをする際によく聞くシガテラ毒について解説したいと思います。

シガテラとは?

日本では琉球列島を中心とした亜熱帯海域でシガテラ毒化した魚類を食べることで発生する食中毒のことです。

本来、熱帯や亜熱帯地域特有の食中毒でしたが、温暖化によって本州でも確認されるようになってきました。

食物連鎖によって引き起こされるため、数百種類のお魚がシガテラ毒化する可能性はありますが、バラハタやバラフエダイなど主に毒化しやすい種類がいます。

また、同じ種類でも個体差や地域差によって違いがあるともされています。

※個体差、地域差などの情報は迷信や推測によるものも多いため注意が必要。しかし、食物連鎖によって毒が蓄積するという性質上、大型の個体がより危険性が増すのは推測できる。

シガテラ毒の原因

シガテラ毒の原因はプランクトンの一種である渦鞭毛藻(うずべんもうそう)によるものです。

渦鞭毛藻がシガトキシンという毒素を作ります。そして、渦鞭毛藻が付着した海藻類を小さいお魚が食べて、そのお魚をより大きなお魚が食べることによって、体内に毒が蓄積されていきます。

徐々に蓄積された毒の濃度が高まり、いわゆる「毒化」していきます。

そうした毒化したお魚を人間が食べるとシガテラ中毒になります。

シガテラ毒の特徴

実はシガテラ毒はフグ毒より強いですが、死亡することは稀とされています。理由としては、シガテラ毒の場合、含まれている毒の量が少ないからです。

仮に毒の量が同じならシガテラ毒の方が恐ろしいということですね。。

厄介なのは、毒が含まれていても見た目や匂い、味では判別出来ないところです。

また、煮ても焼いても毒を無毒化することは出来ないため、どんな調理方法でも中毒になります。

※先人の話では、特に汁物にした時がエキスが出るので、より中毒症状が重くなるそうです。

実際に毒が多く含まれるのは、頭部や内臓に多いため、煮ることによって毒が抽出されると推測できます。

シガテラ毒の症状

主な症状としては、怠さや関節痛、筋肉痛、、血圧低下、下痢や嘔吐の他にドライアイスセンセーションという温度感覚の異常などがあります。

ドライアイスセンセーションとは水に触れるとドライアイスに触れたような感覚になったり、温かいものを触ると冷たいものに触れたように感じる症状です。

重症の場合は、数か月~1年以上続くこともあるため、生活や仕事に支障をきたす場合があります。

特に注意が必要な種類

上記でも述べましたが、シガテラ毒の原因がエサであるため、特定のお魚だけでなく、様々なお魚が毒化する可能性はあります。

沖縄・奄美地方では古くから特に気を付けるべきお魚がいるのでご紹介します。

 ◆バラハタ       

ハタ科で沖縄本島では北部のヤンバルの磯場に多く、ナガジューミーバイと呼ばれています。

全体が赤く、青っぽい斑点がありますが、体色の変異も見られます。

体長は60㎝に達する大型種で、打ち込みや流し釣り、ルアーなどで釣れます。沖縄では漁獲され、食用にもなっているが、やはり大型は注意が必要。

※県によるとバラハタは、全長が約48㎝、体重2㎏以上になると有毒率が高まるとされています。

 ◆バラフエダイ     

フエダイ科でヤンバルで打ち込みをすると良く釣れます。沖縄本島ではアカナーと呼ばれています。

サイズも大きくなり、約1m前後に達します。重量もあり、釣りの引きはパワフルです。

※県によるとバラフエダイは、全長が約62㎝、体重4㎏以上になると有毒率が高まるとされています。

↑↑上記の画像は、とても似ているお魚にゴマフエダイ(方言名カースビー)になります。↑↑

見分け方は尾びれの形がバラフエダイはV字なのに対して、ゴマフエダイは直線になっています。

 ◆イッテンフエダイ   

フエダイ科のお魚で沖縄本島ではヒシヤマトゥビーと呼ばれています。

イッテン(一点)と名前にあるように体に黒色の斑点がありますが、斑点が小さく、不明瞭な場合もあります。似たお魚にクロホシフエダイニセクロホシフエダイがいます。

※県によると全長が約36㎝程度、体重1㎏未満でも有毒率が高いとされています。

 ◆イシガキダイ     

本州でイシガキダイによるシガテラ中毒が発生したというニュースがあるように、イシガキダイもシガテラ毒を持っている場合があります。
 ◆オニカマス      

オニカマスは獰猛なフィッシュイーターでダイバーにはサメより恐れられる場合があります。ルアーや流し釣りなどで釣れたります。

オニカマスもシガテラ毒化する場合があるため、大型には注意が必要です。

まとめ

今回はシガテラ毒について解説しました。たいちょー自身、今までシガテラ中毒になったことはありません。

理由としては、そもそも、バラフエダイやバラハタなどを食べてないことにあります。

中毒によって、生活に支障が出ては困るので無理して食べずにリリースすることをオススメします。

釣りは楽しく安全に楽しみましょうね。

それじゃあ
今日も読んでくれてありがとうね~

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